網入りのガラスって防犯の為??
網入りガラスは、その名称や見た目から頑丈そうで防犯性を期待する声が多い一方で、実際のところは強盗などに狙われやすいとも言われています。
今回はそんな網入りガラスの本来の用途や効果についてのお話しです。
網入りガラスの基本知識
網入りガラスは、ガラスの中に金属のワイヤーが組み込まれた特殊なガラスの一種です。防犯用ではなく、主に耐熱性を向上させる目的で防火用に開発されたガラスです。通常のガラスと比べて、火災の際に発生する熱から効果的に建物やその内部を保護します。
網は、ガラスが破損した場合でも、その破片が飛び散るのを防ぐ役割を果たします。この特性により、網入りガラスは、公共施設や工業施設、さらには住宅でも多く利用されています。特に防火性能が求められる場面では、網入りガラスの利用が法律により義務付けられる場合もあります。
使用される場面と利点
網入りガラスは、その特性から様々な場面で使用されます。例えば、学校や病院などの公共施設、商業ビルの窓、さらには工場や倉庫の仕切りなどが挙げられます。これらの場所では、多くの人々が集まるため、安全性が求められます。網入りガラスは、一般的なガラスでは得られない耐熱性を持ち、万が一の事故から利用者を守る役割を果たします。これにより、火災による事故のリスクを軽減することができます。
網入りガラスの強度
気になるガラスの強度ですが、外部からの衝撃による強度は一般的なガラスと大差がありません。
網入りガラスの耐久性は、使用される環境や条件に大きく影響されます。例えば、湿度や温度の変化が激しい環境下ではガラスが膨張しやすく、膨張に耐え切れずガラスが割れてしまう「熱割れ」という現象が起こる可能性があります。
内部に入っているワイヤーが熱を持ちやすい為、一般的なガラスよりはこの現象が起こる可能性が高いと言われています。
強盗などに狙われやすいと言われる理由は、普通のガラスであれば割った時に大きな破片が落ちて大きな音が出ることがありますが、網入りの場合はガラスの飛散が最小限に抑えられるため周囲に気付かれにくいので侵入者には都合がいいのです。
また、防犯性が高いと勘違いしてシャッターや雨戸を閉めないことが多いことも理由としてあげられます。
まとめ
防犯面で不安がある場合は、防犯ガラスに交換するのもいいと思いますが、費用も時間もかかります。
防犯フィルムであればガラス交換よりも費用も時間も少なく、比較的手軽に始められるのがメリットです。
この機会に防犯フィルム導入を検討してみてはいかがでしょうか?
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